いちごは飲み物

のんびり

秋が終わる 冬が来る

父は、終わる秋とともにいなくなってしまった。

 

 

最近忙しかった理由、まあ身内の不幸なんだけど……父親が、生を全うされた。てことでね。1週間経ったので感情整理のためにブログを書きます。短めにする目標。

 

一応、覚悟……みたいなのはさせてもらえていたと思う、今年の6月の頭。かろうじてわたしの誕生日を過ぎた頃、末期の膵癌(ほかの場所にも転移しているおまけつき、いらない)の診断をされたって先生に聞きに行った家族から聞いた、正直その時にもうたくさん泣いてた。手術しても~みたいな感じで手術できないこととか長くても~みたいなこととか、全部家族に説明されて、泣いて、次の日その辺の検査を入院してやってたからお見舞いに行ったときにも泣いて。入院から帰ってきた父の、治療が始まるからと伸ばしていた髪を切った姿にも泣いた。ここからはしばらく泣いてなかったけど、思ってたよりも早く、また泣くことになった。

 

 

最期に食べた料理は、わたしが自分のお昼と一緒に作ったなんてことのないインスタントの味噌ラーメン(コーンとか入れようと思ったけど冷蔵庫のどこにもなかったから、申し訳程度にかろうじてあったもやしを入れてウインナーを添えただけのもの)だったらしい。それだけをこの1週間ずっと後悔している。たぶんこれからも後悔するんだろうな、と葬儀の席でずっと考えてた。

 

 

 

わたしの軽い冗談を笑う家族の中に父はいないし、わたしが悲しくなって近くにいったときに撫でてくれる手もない。用意しなきゃいけないご飯がひとり分減って、洗わなきゃいけない食後の皿もひとり分減った。夜の家の、みんないるの感じのみんなもなくなって、ずっと飲み物を入れていたタンブラーやコップは食器棚から動かなくなって、使ってた箸も箸入れにずっと入れてある。

仏間からはずっとお線香のかおりがして、その真ん中にはいつ頃撮ったか分からない父親の写真が立てかけられている。

 

冬が来る、冬が来たら本当に、秋が終わってしまうのだろう。知らない間に終わってしまうそれが、終わってほしくないと思う。この感じは、一生味わいたくない。

フォロワーは元気で過ごしてね、わたくしも元気に生きます。お互い体には気を付けて生活しようね。

 

 

 

 

 

 

でも、ほんとうに、生きててくれたらなんでもよかったって、少なくとも1年は、思って生きていくんだろうなあ